色々な撚糸(生糸編)
これは絹の長所であり短所でもあります。
糸の撚り、使いには様々な方法がありますが、
ここでは基本を説明していきます。
●引き揃え(@ひきそろえ)
これは撚りと言うよりもただ並べただけで良く機屋さんでは繊度を
合わすために有る糸を引き揃えて調節されています。
(本当にこれは撚りではありませんねっ! 参考まで、、、)
●片撚り(@かたより)
例・21中8本片と言う糸は21中の生糸を8本引き揃えて、一方
向に回転(撚りを入れる)、通常は右側(上部を時計回りに)10
0回から200回(1m間に)入れます。
特徴としては、光沢が強く張りがあります。逆に指のささくれなど
に引っかかりやすく、毛羽立ちやすいです。結果、製作途中も作成
後も使いにくい糸です。特に縦糸にはおさでこすれたりして、、、
また縦用には撚りのきつい(300回ぐらい)を使用しています。
(撚りのきつい方がまだ使いやすいです。)
表示 150 (1mに150回撚りが掛かっていると言うこと)
通常右撚りです。
●双撚り、諸撚り(@もろより)どちらも同じ意味で読み方です。
例・21中8本双といえば、撚糸行程が2段階で、この場合上で説
明したように左向きに4本(21中4本片)を作り(通常は600
回から700回/m)その糸を2本引き揃えて右向きに500回か
ら600回撚りをかけます。8本の場合は半分の4本、10本の場
合は半分の5本(割り切れる場合は通常半分)9本の場合は3本を
3本合わし21中9本双になります。
特徴は光沢、張りは共に片撚りには負けますが、使いやすさはぴか
いちです。縦用にもヌキ用(横糸)にも使える万能糸です。
今まで縦糸に片撚りを使っていた方は、だまされたと思って一度使
って見て下さい。きっと違いが解ります!
(ちなみにこの片撚りと双撚り間にある糸が甘双です。(双が甘く
入ったと言う意味 通常300/400ぐらい)
表示 600/700 上撚り600回 下撚り700回
通常上撚り(先に掛ける撚り)より下撚り(後に掛ける撚り)の方
が回数が多いです。(この方が糸の安定がよい)
●駒撚り
作り方は双撚りとまったく同じですが、下より上撚り共に1000
回以上/m入った撚糸です。通常は着尺の縦糸に利用されています
出来上がった織物に堅さを求めたりシャリ感を持たすのが特徴です。
摩擦などの耐久性には非常に優れていますが、光沢は落ちます。
また撚りがきついので下手に染めたときなど縮んで繰れなくなった
りします。上級者向けです。
それ以上の特駒撚りと言う糸もまた着尺を織るときに利用されます。
※これらは2000年7月22日に発行したメールマガジンを変更した内容です。
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