真綿糸などに使う撚糸
お恥ずかしい話、糸商でも知らない結構います!
真綿糸などに使う撚糸についてお話したいと思います。
前のページで生糸の撚りを中心に説明しましたが、今回は真綿糸な
どに使われる、撚糸についてお話しします。
まずは
●片撚り(@かたより)
前回お話しした片撚りと同じで、真綿を1本に付け糸(普通の生糸
28中など)を引き揃えて一方向に撚りを掛けるだけです。
また、付け糸を2本にしたり、真綿を2本にしたり色々なことが出
来ます、特徴は付け糸によって糸が切れにくくなる(付け糸の太さ
をあげるほど)、芯糸(この場合は真綿)の撚りが掛かり細くあた
る、糸がひとつになり(今から説明するタスキより)使いやすい、
等です。通常は右側(上部を時計回りに)200回ぐらい(1m間
に)入れる事が多いです。
表示 150 (1mに150回撚りが掛かっていると言うこと)
通常右撚りです。
●タスキ撚り
この撚りは副蚕糸、特に真綿糸など特に節の多い扱いにくい糸に使
用する撚りです。
撚り方はまず真綿糸と生糸(付け糸)とを引き揃えて普通左に撚り
を入れます。ここまでは上の片撚りと同じです。それからその糸に
また生糸(付け糸)を付けて反対向きに(この場合は左撚り)撚り
を入れます。こうすることによって一度撚りの入った真綿糸の撚り
を戻して、真綿自体は無撚りに近く周りに生糸が巻き付いている、
縦糸にしたときに糸のさばきがよい真綿糸になるのです。
生糸(付け糸)を付けることによって節が押さえられるのです。
簡単な工夫ですがこれだけでかなり変わるのです。また糊を付ける
ことによってさらに使いやすくなります。
私の所では、真綿糸を縦に使えるように機屋さんから注文を受けた
のが始まりでそれ以来好評で現在も定番商品として製造しておりま
す。
●袋つむ撚り
この撚りは、タスキ撚りの糸が1本だけ入った撚糸です。
片撚りとは違い原糸に撚りを掛けずに生糸を芯にする糸に巻き付け
ていく撚りです。タスキ撚りよりも付け糸が細かく入っているます
が縦糸のさばきはタスキ撚りの方が上です。例を出すと豚肉にひも
を巻いて縛る(名前は解らないがあれみたいな物)のと同じです。
ホームページ掲載の引出真綿生糸巻きがこの撚りなんです!
他には平巻き糸(また後日説明いたします)が代表的な糸です。
※これらは2000年8月6日に発行したメールマガジンを変更した内容です。
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