玉糸の話
自然が生み出した産物。
玉糸はコンピューターで書くとき「玉居と」といつでも表示され、
いつも私は困っています! 皆さんも是非一度お試し下さい!
これは冗談です、、、
みなさんの中で大人気の玉糸とは、2匹以上の蚕の幼虫によって
造られた繭(玉繭と言う)を原料とした糸です。
この繭は、2本以上の独立した生糸が絡み合っているため、生糸
のように簡単にひくことが出来ない繭なんです。
玉糸を、糸の作り方のジャンルに分けると製糸になります。
「玉糸を製糸するって!?」
ではどういうふうに糸にしているのかというと、まずは生糸製糸
と同じようにお湯の入った容器の中に、数粒の玉繭を入れます。
(玉繭だけでは引きにくいので普通の生糸の繭も数粒入れて製糸
します。)
製糸時、玉繭は引っ掛かって出来上がりの糸と一緒に上がってい
こうとします。そこにストッパー(繭より小さいリングに通して
おく)にあたり繭が止まり、またお湯の中に落ちる。それのくり
返しです。簡単なようで各製糸によっては色々と工夫されている
みたいです。
玉糸の特徴は綺麗なところはまるで生糸のように、そして所々に
大きい節があったり小さい節があったりする、味わい豊かなこく
と香りのある糸です。?(少しコーヒー風に表現しちゃった!
私もどちらかというと味のある方が好きなので、玉糸は好きな糸
の中の一つですね!
玉糸の物理的な特徴は、その節を手で取ろうとしても節だけでは
取れずに糸が引っ張られるのです。(これは糸屋でも昔の人しか
知らないと思います。)「なんで29歳のボクが、知っているか
って?」 実は、前に会社を辞めた人から聞いていたんで、、、
真綿、ビス糸、キビソなどに付いている節は、比較的手で取れま
す。(これは製造工程によって出来る特徴の一つなのです。)
真綿、ビス糸、キビソなどについては後日で説明していきます。
今でこそ玉繭、出来る製糸が減り、こんな高価になってしまった
?玉糸ですが、昔は偉い人が?生糸を使った綺麗な(つるっとし
た)織物を着て、庶民はその出来損ない糸(玉糸はその代表)を
使って着物を作っていたシルクの中では安物の糸(B級品)でし
た。実際、数年前までは、生糸はもっと高価な物で玉糸は価格的
に安い部類の糸でした。(現在は生糸だけが安くなり玉糸の価格
は若干上がってはいるものの以前とあまり変わらないのです。)
また、製糸時の混合(普通の繭と玉糸の割合)によって引き安さ
風合い、そして価格が変わってきます。現在日本で製糸している
玉糸は比較的綺麗(玉繭の数が希少で少ないため混合率が低く、
その割に価格が高い!)なものが多く、世界一の繭生産国である
中国産の玉糸の方が私は玉繭混合率が高く(節が多い)、味があ
ると思います。ただ、さなぎのかすが国産よりもよくついている
のが少し残念です。
ちなみに現在ホームページ上特売のコーナーで販売している玉糸
110中2本片(繊度220デニール)は中国製玉糸原糸を使用
した、玉糸の中では安価な(15、000円/kg)味のある糸
です。 (ちょっと!宣伝しました、、、)
※これらは2000年6月7日に発行したメールマガジンを変更した内容です。
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