絹糸の判別方法
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皆さんはこの糸は絹糸か?
原料はなんだろう?って思われた事はありませんか?
そこで今回は絹糸と他の糸(繊維)との特徴&違いについて書きたいと思います。
説明は難しいかもしれないけど良い内容だね~(僕で説明出来ればですが、、、)
ちなみに化学繊維は良く解りませんので省略しますが化学繊維でも絹の光沢に
近づけるために繊維の断面を絹と同じような三角形にした物もあるのでぱっと見、絹の光沢にかなり近い物もあるみたい。
ただ持ってみると絹と違ってずっしりと
重みがありますけど、、、
さ~では天然繊維の特徴や燃え方などについて簡単ではありますけどご説明させ
て頂きますね~!ほんま簡単で申し訳ない!ぺこり。
◎絹(絹糸・生糸・シルク)
通常絹糸は光沢があると思う方が多いが紡績糸もあるので光沢が無い絹糸もある。
繊維の断面は三角形で炎に近づけると縮れて燃えその後、髪の毛を燃やした時と
同じような臭いがする。糸から炎を遠ざけると火は消える。
灰は黒く丸い固まりになり手でつまむと粉々につぶれる。
絹鳴りなど音に関してですが状態により差があります。通常の生糸撚糸・柞蚕撚糸の場合
精練が完全に出来ていれば若干の絹鳴りはしますが9部練りなどは若干少なくなります。
また石鹸の成分など摩擦係数を下げる物が付いていれば音も小さくなります。
また精練後に酸処理をして摩擦係数を上げていると音は大きくなります。
(小売店などで手芸用に販売されている柞蚕撚糸の多くは絹鳴りが大きくなるように専用
の薬品で最終処理がされている場合が多いです)
◎綿
長繊維は無いのですべて光沢のない紡績糸。
表面はリボン状で若干の天然の撚りが見られ、繊維断面は綿の種類によって異なるが
そら豆形や馬蹄形があり中空部分がある。
炎に近づけると糸自体が燃えていく為、炎を話した後も燃え続ける。
その後紙を燃やした時と同じ甘い臭いがする。
灰は柔らかくいわゆる普通の灰という感じ。燃やした感じは麻とほぼ同じ感じ。
◎麻
紡績糸だから光沢のないのがほとんどだが案外光沢がある綺麗な物もある。
表面は繊維方向に線条が走り、繊維断面は麻の種類によって異なるが多角形や楕円形が
あり中空部分がある。
炎に近づけると糸自体が燃えていく為、炎を話した後も燃え続ける。
その後紙を燃やした時と同じ甘い臭いがする。
灰は柔らかくいわゆる普通の灰という感じ。燃やした感じは綿とほぼ同じ感じ。
◎羊毛
動物性の天然繊維で毛足が短い短繊維。
糸の表面は鱗状の物が見え、繊維の断面は円形の物が多い。
炎に近づけるとまずは縮れてその後なんとか燃えその後、髪の毛を燃やした時と
同じような臭いがする。灰は黒く丸い固まりになり手でつまむと粉々につぶれる。
燃やした感じは絹とほぼ同じ感じ。
だいたいですがご理解頂けたでしょうか?
正直ここまで専門的な事は僕のような絹糸商でもあまり良く解ってません。
ここらへんの内容は正直、学者の域でそのような方のご協力が有ればもう少し解るのですけれどね~
言い訳を言いましてすいませんがこれで今回の内容は
ご勘弁くだせ~~~~~!ぺこり。
※これらは2004年7月3日に西陣の糸屋が発行したメールマガジンを変更した内容です。
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最終更新日2012年2月
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